
育成牧場のある一日
荒木 杏里さん(2007年入社)
社台ファーム- 育成牧場で働く先輩(荒木 杏里さん)のある一日を時間軸で区切ってご紹介いたします。
夜間放牧をしている1歳馬を馬房に入れてあげることからスタート。
1歳馬の中期育成と、2歳児の後記育成の一部を私が担当。
朝は6時に出勤。まず最初の仕事は、夜間放牧をしている1歳馬を馬房に入れてあげることからスタートします。馬は、暑さに弱い動物なので、涼しい夜に放牧することで運動量の確保につながります。
当牧場では生まれたばかりの当歳馬も夜間放牧をするので、この馬たちは夜間放牧2シーズン目ということになります。すっかり慣れているうえにまだ体力を持て余しているのか、なかなか馬房に戻りたがらない馬もいるのですが、馬とのコミュニケーションを取りながら1頭づつ馬房へと入れていきます。このときに、もし異常があれば治療しなければなりません。ひととおり、馬を馬房に入れたら厩舎の廊下で再度、異常がないかチェックをします。放牧中に仲間と相撲をとって怪我する馬もいますし、脚元の草でかぶれてしまう馬もいます。そういう馬がいたら、治療をします。
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海外から栄養アドバイザーを呼んでBCSのチェック。
夜間放牧をしている馬を入れたら、今度は日中放牧している馬を出します。
夜間放牧をしない馬というのは、まだ弱いところがある馬たちなので、引いて歩くことで体力のチェックにもなります。私の厩舎は厩舎長以下4人でおよそ20頭の馬を世話しています。馬を出し入れしている間に飼葉を作ることも大切な仕事です。それぞれ、馬によってメニューを変えていますので、指示に従いなが飼葉を作っていきます。当牧場では、年に4回、海外から栄養アドバイザーを呼んでBCS(ボディコンディションスコア)のチェックをしています。来日する先生の指導に従って、馬をベストなコンディションに保つように細心の注意を払っています。
放牧に出した馬の馬房を掃除します。
汚れた寝藁を交換し、減った分は補充します。汚れた寝藁は軽トラックで近くの堆肥場まで運びます。これは力仕事ですね。
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先生のアドバイスとカルテを見比べながらミーティング。
この日は、年に4回の栄養指導がありました。
太らせすぎないように、そして痩せさせないように、海外から栄養アドバイザーの先生が来て、1頭づつチェックします。体高、胸囲、管囲を図って成長を確認し、1頭づつのカルテに記入します。アドバイザーの先生は当歳馬、1歳馬、2歳馬、繁殖牝馬をすべてチェックします。当牧場でも毎月1回、自分たちだけのチェックを行ないますが、毎日見ていないからこそ見つけられる変化もあるのです。自分たちだけでよい状態だと思っていても、先生からは「痩せすぎ」と言われることもあります。指導が終われば、厩舎スタッフで、先生のアドバイスとカルテの数字を見比べながら、ミーティングを行ない、そして飼葉の量や運動などを話し合います。ミーティングが終われば、私は勉強の意味も兼ねて、ほかの厩舎のお手伝いにも行きます。
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自分が携わった馬が1歩づつ競走馬への階段をのぼっていく醍醐味。
今日は午後から騎乗調教。
いつもは午前中にも若馬の調教をつけますが、この日は栄養指導があったので午後に騎乗調教を行ないました。自分が乗る時間以外は、先輩騎乗者がスムーズに馬を入れ替えられるように道具をそろえたり、また道具の手入れも行ないます。その間に必要な馬は削蹄や装蹄も行ないます。
私は育成厩舎の仕事はまだ1年生です。まだまだ騎乗技術が未熟なので1日も早く周囲に信頼してもらえるように頑張っています。ウォーキングマシンでの運動を含め、調教を終えた馬は体を洗ってあげて、そして馬房に入れます。調教を始めた当初は馬房に戻ると寝転んでしまうような馬もいるのですが、デビューが近づくにつれて体力も十分について物足りなそうにしている馬もいます。自分が携わった馬が1歩づつ競走馬への階段をのぼっていくことに醍醐味を感じます。
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牧場の仕事って、意外に馬と接する時間が少ないのかも(笑)。














