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2013 体験会レポート(4日目)

2013 体験会レポート(4日目)

レポート(4日目)

体験会の内容も後半に入ります


BTCでのシミュレーター体験

4日目は2日目とほぼ同じメニューですが、大きく異なるのは牧場で目覚めた朝から1日がスタートすることです。
夜間放牧が主流になった昨今、牧場の仕事は馬を馬房に戻すことから始まります。参加者たちは、例え一晩といえども馬と寝食をともにしただけに、気分はもうホースマン。そうした中で放牧されている1歳馬にはリーダーがいることや、それぞれの馬には個性があること、サラブレッドが小さな物音にも驚く繊細な動物であることなどを学びます。
厩舎に戻した馬に水と飼葉を与え、異常がないか点検します。そして、馬がいなくなった放牧地へと戻り、ボロや雑草、小石を拾います。ボロや雑草をそのままにしておくと土壌を痛めたり、馬が食べるべき草に栄養が行き届かなかったします。また、放牧地に放置されたままの小石は、ケガの原因にもなります。地味な裏方作業ではありますが、これらも牧場にとっては大切な仕事なのです。

女性参加者3人を受け入れた様似堀牧場の堀利則さんは「参加者たちは素直な子ばかりで、取り組み姿勢に好感を持ちました。初めて馬に触る参加者もいましたが、途中でずいぶんと慣れてきたようでした。女性は体力面のハンディもありますが、頑張り次第で十分やっていけると思います。頑張ってほしいですね」とエールが送られました。
そして参加者は、ひと通りの作業を終えたあとは、名残惜しそうに牧場をあとにして2度目の乗馬体験に向かいました。
この日の夕方はBTC軽種馬育成調教センターの斎藤、小守両教官を招いての勉強会。同センターの研修生が過ごす「あかしあ寮」では2人1組となって基本的な手綱の持ち方を学んだあと、電動シミュレーターを使用して馬の力を体験します。前へ前へ行こうとする馬を巧みに抑える技術を電動シミュレーターで体験します。ゲーム感覚で挑んでみるものの、思った以上に筋力を要求されるシミュレーターに参加者たちはびっくりした様子でした。それでも「シミュレーターが楽しかった」「もう1度乗りたい」と意欲的な面も見せてくれました。
そして、この日の夜は同センターの教官2名と、この体験会に参加して同センターが行う「育成調教技術者研修」の受講者4名を交えての夕食会。自分たちが歩もうという道を実際に進んできた先輩たちとの時間は、もしかしたら何物にも代えがたい貴重なものだったのかもしれません。いくら若いとはいえ、慣れない環境で、慣れない仕事を続けてきた疲れもそろそろピークを迎えてくる頃ですが、早いもので浦河の夜はこの日が最後となります。

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