2016 杵臼牧場レポート

2016 杵臼牧場レポート

杵臼牧場


杵臼牧場での作業体験

今年杵臼牧場にお世話になるのは、馬に関わる仕事、厩務員の仕事内容などに興味を持っている明るく積極的な3人の女子高校生です。牧場に到着し挨拶をすませてから作業開始です。杵臼牧場では馬の手入れ、厩舎作業、放牧地の手入れなどをさせてもらえるようですが、先ずはあらかじめ作ってあった餌を飼い桶に入れる作業、それから母馬の手入れをします。「馬房に入ると私の方に寄って来てくれたんです。手入れのブラッシングを始めると大人しくしていてくれました。普段乗馬をしているのですが、乗馬より馬体が大きくてびっくりしました。でも、手入れは楽しかったです。」と、早速馬と触れ合えた事に喜びを隠せないようです。

午後からは寝藁を広げて日光に当て乾燥させる作業です。ホックを使い湿った藁を日向に広げて行き、乾いたら裏返します。「なんか楽しい!」と満面の笑み。ボロ拾いもボロミとカギという道具を使って寝藁の中からボロだけをボロミに入れていきます。「これも楽しい!」と楽しみながら進めました。その他、水桶洗いなど3人で確認しあって丁寧に作業を進めて行きました。

厩舎作業を教えてくれたスタッフの増子孝行さんは「またこの時期が来ましたね。ボクジョブに参加する子達はみんなハキハキしています。今年来てくれた女の子達も、知りたいことはどんどん質問してくれますし積極的なので、私達も教えがいがありますよ。今年は牧場に2泊するので、生産牧場の仕事の全体の流れ、大まかな牧場の仕事の雰囲気を知って欲しい。それで生産牧場に興味を持ってもらって働いてくれたら良いなって思っています。そのために私が知っている事は聞かれたら何でも教えますし、私からも気付いた事があれば伝えて行きたいと思っています。毎年こういう思いで学生達と接しているんですよ」と笑顔で教えてくれました。

代表の鎌田正信さんは「今年の子供達も頑張ってくれていますね。この2泊3日で生産牧場の日常を伝えられたらと思っています。競走馬の生産牧場という仕事には夢がありますし、自分が小さいときから携わった馬が走った時の感動は格別です。ですからちょっとくらい辛くても諦めずに頑張って欲しいですね。」と馬の仕事を目指す子供たちにエールを送ってくれました。

牧場の仕事は朝が早いです。わかっているつもりでも、毎日朝4時半に起きて5時から仕事開始となるとその大変さが身に沁みます。この日は集牧、手入れ、寝藁干し、当歳の削蹄の見学をして、午後からは厩舎作業に入ります。馬が厩舎にいるときはできるだけ馬に触らせてあげようという方針を立てて機会を作ってくれたので、手入れも丁寧にできるようになったようです。

杵臼牧場で過ごした感想を女子高校生に聞くと、「環境が避暑地にいるような感じでした。牧場の仕事内容も毎朝の早起きも大変だという事を実感しました。でもそれも含めて楽しかったです。」「生産牧場の仕事内容を知れて勉強になりました。この経験で生産に行きたいと思いましたし、私は馬がやっぱり好きだという事を実感できました。本当は遅くまで起きていたかったけど早起きしないといけないので早寝しました。」「とにかく楽しかった!」と充実した答えが返って来ました。

各牧場での仕事体験レポート(2~4日目)

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